Ⅰ.施設と用具
1.コート
①コートは16m×8m の長方形である。
②コートは平坦な砂地に、帯状のテープで区画する。
このテープはコート内に含まれ、色は砂地で明確に区別できる色でなくてはならない。
2.ネットの高さ
ネットの高さは、各種別によって以下のようにする。
2人制 | 男子 | 2m35cm |
女子 | 2m15cm | |
4人制 | 男女ミックス | 2m25cm |
3.ボール
ボールは、F.I.V.B(. 国際バレーボール連盟)で公認された、ミカサビーチバレーボール(ミカサVLS-300) を使用する。
Ⅱ.競技方法
本大会はグループ予戦と決勝トーナメント戦とし、15 点1セットマッチ、ラリーポイント制とする。全ての種別3位決定戦は行わない。
Ⅲ.競技者
1.チームの構成
チームの構成は、各種別によって次のようにする。
2人制 | 男子 | 2名1組 |
女子 | 2名1組 | |
男子マスターズ | 男子2名1組(2人とも45歳以上) | |
男子ユース | 2名1組(2人とも2024年4月1日時点で17歳以下) | |
女子ユース | 2名1組(2人とも2024年4月1日時点で17歳以下) | |
女子マスターズ | 女子3名1組(2人とも40歳以上) | |
4人制 | 男女ミックス | 4名1組(男2名・女2名) |
2.ユニフォーム
競技者のユニフォームは各チームで用意する。(必ず番号をつけること)
Ⅳ.試合準備と進行
1.チームのウォーミングアップ
試合開始前に、公式練習は行わない。
2.競技の中断
タイムアウト:各チームは、1セットにつき1回のタイムアウトが認められる。なお、このタイムアウトは1回につき30 秒間とする。
3.コートの交替
両チームの得点合計が5点の倍数になる度に、コートを交替する。
4.競技者が負傷した場合
負傷した競技者には、その試合に1回最大限3分間の回復時間が与えられる。回復しない場合は、そのチームは不完全なチームであると宣言される。
Ⅴ.得点及び勝敗
- ラリーポイント制̶サービス権の有無に関係なく、そのラリーに打ち勝ったり、相手チームが反則をした場合に得点を得る。
- 全ての試合を15点先取とする。デュース(14:14)になった場合は15点を先取したチームが勝者となる。ただし、決勝戦のみ、デュースになった場合には、2点差がつくまで続けられる。
- 負傷者などで不完全と宣告されたチームはそのセットを失う。それまでに得た得点は生かされ、相手チームにはそのセットに勝つために必要な点数が与えられる。失格となったチームは、それまでに得た得点が記録される。
Ⅵ.プレー上の動作と反則
1.サービス
- サービスは、エンドライン後方のサービスゾーン内から、打たなければならない。その際、動いてもジャンプしても良い。
- サービスは、相手チームにサービス権が移行するまで、同じ競技者が続けて打たなければならない。又、サービス権を得る度に、サービスは交互に交代して打たなければならない。男女ミックス4人制では、男女交互に行われなければならない。(サーブ順の誤りは事前に記録員が指摘する。)
- サービスの試技は認められない。
- サービスがネット上端部に触れて相手方コートに入ることは許される。(ネットインサービス有効)
- サービスは5秒以内に打たなければならない。
2.ボールへの接触
- 打球許容回数:チームは、ネット越しにボールを返すために最大限3回プレーすることができる。(ブロックはワンカウントする。)
- ボールは、ヒットしなければならない。接触中、明らかにボールが止まる様なプレーは反則になる。
- ボールは身体のどの部分に当たってもよい。
- 同時の接触:もし、同一チームの2人の競技者が同時にボールに触れた時は、2回触れたものとみなされる。この場合、2人のどちらかが続けてそのボールをプレーすることができる。ただし、ブロックを除く。
3.ネット下から相手コートへの侵入
ネット下からの相手コートへの侵入は、相手競技者に触れたり、プレーを妨害しない限り反則とならない。
4.アタックヒット
競技者は、どの位置にいる時でもボールを打った瞬間にボールが味方コート上にあればどんな高さのアタックヒットでも行うことができる。但し、アタックヒットを行う場合には明らかにヒットするか、アンダーハンドで返すプレーでなければならない。指を用いたオーバーハンドパスでの返球は、両肩に対し直角でなければならない。また、ティップ・プレーでアタックヒットを完了したときは反則となる。(4人制はこの限りではない)
5.ブロック
- ブロックは、競技者がネットに接近して相手方から送られてくるボールをネットの上方で阻止するプレーである。
- ブロック後の第1回目のプレーは、ブロックした競技者を含んで誰にでも許される。
- ブロックによる接触はチーム1回目の打球になるので、あと2回以内で相手チームに返球しなければならない。
6.タッチネット
ボールをプレーする動作中の選手による両アンテナ間のネットへの接触は反則である。ボールをプレーする動作の中には、(主に)踏み切りからヒット(またはプレーの試み)、着地が含まれる。
※原則として、ラリー中に両アンテナ間のネットに触れた場合には反則とする。
Ⅶ.その他
本欄に記載されていない競技規則については、(公財)日本バレーボール協会2024年度版ビーチバレーボール競技規則に準ずる。